軽合金ホイールのデザインによる区分
軽合金製ホイールは優れた機能面もさることながら、多種多用なデザインが可能である。ホイールのデザインは素材の持つ高い自由度と各種の製法や構造の開発により、飛躍的に拡大され てきた。ここでは、基本的なデザイン区分について触れる。
【ディッシュタイプ】
ホイール中央のディスク部が円盤状、もしくは平面的な板形状になっているホイールの ことを総称して、ディッシュタイプと呼んでいる。
【スポークタイプ】
長いホイールデザインの歴史の中で、円板形から軽さや強さを求めて進化・発展してできてきたのが支柱上のスポークホイール。最も伝統的なホイールデザインの一つである。
【メッシュタイプ】
ディスク部に、網目状に組み合わせられた細かいスポークを持つホイール。このメッシュタイプは、ワイヤースポークホイールの形状から生まれてきたデザインで、交差した細目のスポークの機能的な美しさが特長。そして、このメッシュタイプから派生する形で、よりシンプルな美しさをもったY字状のものもある。
【フィンタイプ】
細かいスポークをディスク上に放射状に配置したホイール。外観的にはスポークタイプとよく似ているが、スポークの数がより多いものをスポークタイプとは区別して、フィンタイプと呼んでいる。
【ワイヤースポークタイプ】
自動車用ホイールが発展する過程において、最初に試された形状といえるのが、このワイヤースポークタイプ。それは、ちょうど自転車用のホイールをイメージさせるもので、黎明期のレーシングカーに採用された後、順次一般車へも普及した。
【スパイラルタイプ】
螺旋状、うず巻き状タイプ。最近では三本スポークの変形等、非常に手の込んだものも出ている。